しかし、日中は遊びたい、多少遊ぶ金があれば困らなかったので、アルバイトは「新聞配達」だけ。
学校の授業が終われば、勉学そっちのけで相変わらず遊び呆ける毎日。
ゲーセン通いもさることながら、自宅の自分の部屋は物置の2階にあり、母屋とは離れだったので、仲間が集まる溜まり場と化していた。
TVゲームをやる者、麻雀をやる者、毎日のように5・6人は集まっていた。
多いときは10人近くなんてことも。
当然、勉強しないから成績も良くない。中学時代はそれなりだった成績も高校では下から数えたほうが早かった。
一応「進学校」ではあったが、高校に入学した当初から「大学」には進学せずに卒業したら「就職」しろなんて親から言われていた。
今となっては後悔だけど、勉強しとけば大学いけたのかもね。
高校3年の冬休み前には就職が内定していた。クラスの中でも一番手くらいに卒業後の道が決まったはずと記憶している。友人の多くは受験のために勉学に励んでいた。
18歳になって、高校卒業前に自動車免許を取得した。
学校に隠れてクルマを乗り回し、パチンコも始めた。運転免許証を持っているので、年齢を聞かれても何ら問題ない。
初めはゲーム感覚でパチンコをやったような記憶が。やはり、ゲーム、ゲーセン通いの下地がギャンブルに「違和感」を感じさせることなく枯れ男をそうさせたような気がする。
学校の先生に見つかればやばいのだが、ちょっと遠出すればそんなのも関係無いし。
当時のパチンコは羽根モノで勝負。デジパチもあったが、持っているお金と相談しながら。
負けることよりは勝つことのほうが多かった。それなりにクギを勉強したから。
楽して遊んで稼ぐという、よくない浪費の方程式が完成してしまっていた。
しかも高校卒業前に。普通ではないな。